統合失調症
発症率について
1%前後と言われ一般人口の100人に1人が罹患する訳ですから珍しくない病気と言えます。
症状
本人の発言内容や行動が常識や論理から逸脱しています。あれを言ったと思ったらこれを言ったりして
話の筋が通らず、一貫性や前後にまとまりがないことが周囲の人達に気付かれます。
また、誰かと話をしているかのように聴こえる独り言も奇異な感じを抱かせます。反対に何か考え込んでしまっている様子があり言葉数も少なく声も小さい。
表情が暗く、笑顔がみられません。表情が乏しい点もあって、その人の気持ちがくみ取りにくく、近づき難い印象を与えます。
幻聴・被害妄想
これらの症状は統合失調ではほぼ必発して現れます。幻聴は自分をいじめたり脅したり命令してくる内容の声として聴こえてくるもので、本人に恐怖感・屈辱感・不穏・興奮を引き起こし、時に暴行に及ぶことがあります。その場合は、精神科の専門治療が必要となります。一方、被害妄想は自分は誰かに命を狙われている、盗聴器がしかけられている、自分の後を付けられている(追跡妄想)と言います。これらのために世間からもまた、家族からも逃れたいと思い自室あるいはベッドの中に引きこもってしまい出てこようとしなくなることが多くあります。
治療
○薬物療法
非定型向精神病薬と呼ばれる薬剤が開発されてから精神医療は革新的進歩を遂げたと言われてい
ます。その種類も増え2~3種の薬剤を組み合わせて使用されることもあります。
○持続性注射
一回の注射で効果が2週間続く筋肉注射です。人のいる所で服薬することが心に負担を感じている患者様達に喜ばれています。
○精神療法
日常生活の中での治療に通じる心構え等を医師との話し合いを通じて学んでもらいます。
○デイ・ケア・精神科作業療法
病気のために失ってしまった生活で趣味を楽しむ能力を回復する為に外来ではデイ・ケアを、入院では精神科作業療法(OT)を行っています。
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※ 休診日:日曜日、祝日、12/30~1/3